2月歌舞伎は中村勘三郎さんの追善公演。もう亡くなって13年にもなるのか。とても早い。
久しぶりに昼夜観てしまった演目は勘三郎さんの記憶も残っているものも初見のものもあったけれど、バランスが良かったしどれも楽しめた。
特に印象的だったのは2つの人情もの「新版歌祭文 野崎村」(鶴松さんが可憐)に「義経千本桜 すし屋」(芝翫さんの権太がすばらしい)。
昼の「籠釣瓶花街酔醒」はさすがメインディッシュって感じで勘九郎さん七之助さんに、もちろん仁左衛門さんにも震えた(お元気なお姿を久しぶりに拝見できて感激)。
「釣女」の獅童&芝翫コンビに笑わされ、「猿若江戸の初櫓」は滑らかな踊りを見せてくれた勘太郎くんの成長っぷりにびっくり。それからなんといっても長三郎くんと勘九郎さんの「連獅子」。元気いっぱいの長三郎くんには3年前の勘太郎くんを思い出すのと同様「あんなに赤ちゃんだったのにこんなに立派になって!」と再び涙腺が緩む。
とてもいい公演でした。
3/07/2024
猿若祭二月大歌舞伎
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