7/20/2024

ザ・ビートルズ: Let It Be


 ピーター・ジャクソンの手掛けた「Get Back」セッションの全貌とルーフトップ・コンサートの公開からはや2年、今度は「レット・イット・ビー」本編のデジタル修復版が登場したということでディズニープラスを契約し直して観た。劇場公開時にはリバイバルも含め未見。その後VHSやレーザーディスクにはなっていたように思うけど、自分の持っているDVDはあまり画質のよろしくない海外海賊版なので観る気が起きず今回がほぼ初見。とはいっても先のGet Backがメンバー間のやり取りやら曲作りをほぼ網羅しているので、今となってはこちらが短縮版というかダイジェスト感が大きいかもしれない。でも言うまでもなく画も音もクリアでとてもきれいになっている。

 「Get Back」が公開されるまで「レット・イット・ビー」がレストアやBD化されないのは、権利が云々とかヨーコの許可が下りないからみたいなウワサもあったけれど、本編の感想としては総じてバンド解散へと向かうメンバー間の雰囲気の悪さとか重苦しさ、暗さがあがっていたように思う。今回観た限りそこまで悪い感じはあまり受けなかったし、ルーフトップライブのシーンも思っていたよりちゃんと長かった。配分としてポールがメインを占めているように見えるのだけれど、実際リーダーシップを取って牽引している様子はGet Backでもよくわかったので。とはいってもほか3人が追随してたばかりではないんだよね…。という具合に本作の曲作りの合間にどんなことがメンバーの間で起きていて、どんなふうに曲が誕生していったかという過程などGet Backで補足されているのは大きいと思う。ポールとジョージが揉めてるシーンとかはここだけみると唐突に写って様々憶測を呼びそうなのは想像に容易いし、ビリー・プレストンの参加も唐突っぽい。ヨーコの存在も唐突かつ異質。というかこちらではリンダもパティも登場シーンは使われていない。あれだけ撮っていたフィルムの中から本編に落とし込んだ際の編集が今ひとつだったということなのだろうか? 盛り沢山すぎて予定の尺にはめ込むようにどこ使うべきか迷ったのか??

 でも、結果としてこのとき撮影したフィルムをほぼ残してくれてあったから、ああやって当時スタジオの内外でなにが起きていたのか知ることができたわけだし、彼らのプロフェッショナルな姿を目にすることができた。本編の編集はともかくとして記録しておいてくれてホントにありがとう!しかないよね。またGet Backが観たくなっちゃった。

Get Backの感想→これ


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原題:Let It Be 監督:マイケル・リンゼイ=ホッグ 1970年製作
出演:ザ・ビートルズ、
@ディズニープラス


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