バズ・ラーマンがエルヴィスの映画を撮ると読んだ時には、ハマりすぎるぐらいどハマりだろうなととても期待したものだけど、期待に違わぬアメリカンショービジネスのギンギラ光と陰を見せつけられてとても楽しめた。
エルヴィスはそのデビューからスターダムを駆け上りラスベガスでショービジネスのスーパースターとして70年代半ばに世を去るまで、エンタテインのみならずアメリカ現代史を体現した人物といっても過言ではないだろう。白人として初めて曲もスタイルも黒人音楽を取り入れメジャーヒットを飛ばしたのは周知の事実だけれど、その才能というより商品価値に目をつけてあらゆる方面に目配せしてとことん稼ぎまくったマネージャーのパーカーとの契約は、まさにクロスロードでの悪魔との契約だったんだろう。大衆が彼の存在を望んだといってもたぶんパーカーにしてみたらエルヴィスは見世物の出し物的な商品ではなかったかと思うし、類い希な才能を持ったエルヴィスの定めだったんじゃないかと思う。
予告を観たときにはそんなに似てるかしら?と思ったオースティン・バトラーが特にクリスマスショーや晩年のステージとか本物そっくりに見えるシーンがあってこれも驚きだった。若い頃のステージシーンは彼が歌っているそうだけど、後半は本人とエルヴィスの歌を合成ミックス(というのがヴォーカロイド?)してるそうで映像もだけど、今どきの技術ってすごいんだなーとひたすら関心。
本家プレスリーに関しては 以前にこんなテキストを 書いた
原題:ELVIS 監督:バズ・ラーマン 2021年製作
出演:オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング
@109シネマズ二子玉川
0 件のコメント:
コメントを投稿
(※営利目的、表題に無関係な主義主張・勧誘のコメントは削除します。ご理解ください)