ブラウン家の一員に迎えられてロンドン暮らしも落ち着いたパディントンがふるさとのルーシーおばさんの誕生日プレゼントに選んだのはロンドン市内の名所を模した、古い飛び出す絵本。高額な絵本を入手しようと懸命にアルバイトするパディントンだったが、ある晩何者かによって絵本は盗まれ彼はその容疑者として逮捕されてしまう。真犯人を捜し奔走するブラウン家の人々と悪党だらけの監獄でパディントンの運命はどうなる…?
という今回のお話もとっても楽しかった。パディントンってどうしてこんなにも愛らしくていい子(というかジェントルマン!)なのだろう。こんなモフモフのくまちゃんがわが家にも来てほしい!
…というのは前回と変わらないのだけれど、今回はなんといっても敵役のヒューが最高。悪役といってもどこか憎めない、こういうドジなどこか抜けてる役をやらせたらもう彼の右に出るものはいませんねえ。かつての売れっ子俳優が今は落ちぶれて、という役どころもいくつかすでにあると思うけど、気が利いてるなあと思ったのは彼の自宅のリビングに飾られている写真が、ほんとの若きお美しい頃のヒュー様のスチールだったこと。芸が細かい(笑)。
ヒュー・ネタに限らず、この作品のおもしろさって至る所にクスッと笑える小ネタがちりばめられてるところだと思うし(出だしのおばさんが子グマのパディントンを助けるシーンで手を掴んでるおじさんがみょ〜んと伸びてる絵からして)、その辺製作者の粋というか細かな気配りや愛を感じますね。そんなところが一番の魅力だと思う。
ロンドンの観光名所の飛び出す絵本にまつわる騒動ということで、前回にもまして街の様子も楽しかったり、ブラウン家の人々のパディントンへの思い、監獄の極悪おやじたちのバディな関係などにこにこしながら、最後にはほろり。すばらし〜!
水に飛び込むママが遭遇するのが半魚人だったりしてーとか思っちゃいけませんね。
原題:Paddington2 監督:ポール・キング 2017年製作
出演:ベン・ウィショー、サリー・ホーキンス、ヒュー・グラント、ヒュー・ボイル
@109二子玉川
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