6/08/2005

夏の突風(サマー・ストーム)

  夏・湖・ボート…いかにも欧州のバカンスといった自然の中で繰り広げられるちょっぴりほろにが青春ムービー

 ボートクラブの合宿にやってきた親友同士のトビーとアヒム。合宿にはいろんな地域のチームも参加しているし、何かしらの期待に皆がわくわくしてる。トビーたちもさっそく気になる女の子に誘いをかけたりかけたれたりしているけれど、そんな行動に出るのは女子だけじゃなかった。ベルリンからやって来た強豪チームのメンバーが実はゲイ揃いといううわさがキャンプに流れると、みながそろって偏見に充ちた目で彼らを見るようになるが、トビーは不安を感じていた。というのも彼自身アヒムに対して親友以上の感情を抱きつつあることを何となく意識し始めていたからだ。自分はチームのキャプテンだし、なによりそんな気持ちをアヒムに知られたくないために、彼に好意を抱いている女の子と初体験を済ませたと嘘をついてしまうトビーだったが、やがて彼は気持ちが抑えられなくなり… 

…夏の突風が吹き荒れてしまうというお話しでした。


 爽やか体育系カミングアウト・ムービーといいつつしっかり青春。合宿が終わって走り去るバス停にぽつんと取り残されるトビーくんの姿に、彼の今後の行く末をなんとなく一抹の不安や寂しさやら感じてしまったりもしてしまったりして。ひと夏の思い出を一緒にかみしめたり。

 たしか劇中に使ってる音楽もいかにもそれ風のアーチストのナンバーが使われていてあらら…と思ったんですがペット・ショップ・ボーイズと、これはー!と思ったのなんだっけ。

追記

1)アヒム役のウルマンくんは来年公開の『バルトの楽園(がくえん)』(出目昌伸監督)で松健&ブルーノ・ガンツと競演なのだそうです。そーいえば京都で撮影中のスナップが先日公開されてましたね。(Nov 20, '05)

2)東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2006での上映タイトルは『サマー・ストーム』(June,2006)

原題:Sommerstrum 監督:マルコ・クロイツパイントナー 2004年製作
出演:ローベルト・シュタットローパー、コスティア・ウルマン、アリシア・バハレタ=クルス@ドイツ映画祭2005(2005.6.4~2005.6.12)にて

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