6/17/2005

マリスコス・ビーチ

  なんだか開放的というか…ドタバタにぎやかな恋愛コメディミュージカルでした。

 バカンスで海辺の別荘にやってきた一家。浮かれる両親ベアトリスとマルコを後目に長女はさっさとBFとツーリングに出かけ、長男チャーリーはひとりでうじうじ。そんな時パリからチャーリーの親友マルティンがやってきて、両親は「ひょっとして二人はデキてるのでは?」と勘ぐる。確かにマルティンは最近自分の両親にカミングアウトしたばかりだけれど、チャーリーは一応違う。そんなときベアトリスのパリの愛人マチューも彼女の後を追ってきたりと別荘まわり何かと落ち着かなくなるのだけれど、実はパパ・マルクにも衝撃の過去があったのだ。せっかくのバカンスはどうなる?

 バカンスの開放感にパパとママは毎日ナマコを食べて夜の生活をエンジョイ。ママはパリから追っかけてきた愛人との密会にも忙しいし、外見からムチムチしたフワフワ、というかそのままほったらかしたウェービーヘアのちょっと暗げな長男にはあんたってばホモ?と余計な心配までして、その辺やけに言動がぎこちないと思ってたパパも地元のムキムキ配管工が登場し、封印されていた過去がどーっと露わになった時にゃ、どう収拾つけるのかなぁと少々ハラハラしながら見ていたんだけれど、終わってみれば逆にこっちがほぇ?と狐につままれたようなあっけらかーんとしたハッピーエンドでした。まー勝手にやってくれとも言いたくなるでもないけども、ここまであけっぴろげだとイヤミもないし、楽しかったです。

 見所は何と言っても配管工に扮した超セクスィなジャン=マルク。なんか最近彼ってばこんな役多くないですか(ってそんなにたくさん見ちゃいないけど)。ちょっと天然クルージングなムッキー・バディ&まなざしで浜辺の男子達を悩殺してたかと思うと、自室で過去の思い出の手紙とか取り出して読みながら涙しちゃうというかわいい乙女チックな所もあったりして(そういえばベッドルームの装飾もかわいかった気がする)なんか「純」なオヤジでした、ハイ。

原題:Crustac(e')s et coquillages (Cote d'Azur) 2004年製作
監督:オリヴィエ・デュカステル、ジャック・マルティーノ
出演:ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ジルベール・メルキ、ジャン=マルク・バール
@第13回フランス映画祭横浜2005 (2005.6.15~6.19開催)

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