4/08/2005

Tommy

 ロック・オペラ「Tommy」の完全映画化、といいつつホントにオペラが実現したのかは知りませんけれど、舞台での上演を頭にピート・タウンゼントが製作したレコードがオリジナルです。

 第二次大戦にパイロットして従軍した父親の戦死を聞き、葬式を済ませた後 傷心を紛らわすべく息子トミーをキャンプに連れていったもののキャンプ場の管理人フランクとできてしまう母ノラ。やがてフランクはトミー母子の家に移り住むがある晩、戦死したと思っていた父親が突然帰宅。幼いトミー少年と再会を喜んだ後、ノラとフランクの寝室をのぞいた父親はフランクともみ合い、殴り殺される。そんな現場を開けっ放しのドアからのぞいてしまったトミー。「お前は何も見ちゃいない、聞いてもいない」とノラとフランクに迫られたトミーは何も見えない、聞こえない独りの世界に閉じこもる。心の中でいつも(See me, feel me, touch me, heel me)と叫びながら。やがて青年になったトミーはピンボールの魔術師と出会うことで感情を取り戻すが、その奇跡的な回復を金儲けに利用しようとするノラとフランクによっていつしかトミーは復活を遂げたヒーローとして持ち上げられる…。

 子供の頃〜ピンボールと出会うまでトミーが「See me, feel me〜」とつぶやくあたりは心が痛くてドラマとしてもなんとか成り立っているような気もするけれど、ピンボールで大ブレイクしてからの教祖化していくあたりから話がどうこうよりビジュアルやら音楽などなど専念してみてました。K・ラッセルの映像ワールドは手放しで好きなのでそれだけで満足。あとは出演する超豪華ミュージシャン(アヤしすぎるティナ・ターナー、別な意味で怪しすぎるキース・ムーンのアンクルアーニー、修道士のスモッグが似合いすぎのクラプトン、何も言うまいエルトン・ジョンetc.)がすごいのでおはなしが収集つかなくてもまぁ…。プラス美しいロジャーが堪能できるし。お父さんが『マーラー』のロバート・パウエルなのもうれしかったです。

とりあえず見終わった後に、「WHO'S NEXT」を10回くらい聞いてしまいました。
(DVD鑑賞)

原題:TOMMY 監督:ケン・ラッセル 1975年製作
出演:ロジャー・ダルトリー、アン・マーグレット、オリヴァー・リード


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