4/04/2005

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

 観た人の心に一石投じる力強い作品とは思うけれど…重いし、キツい。死刑制度の是非を身をもって問うたゲイルとその仲間たちの思いは分かるけれどあそこまでしなくても、とは正直思います。単位をあげなかったことを根に持った女子大生に色仕掛けを仕掛けて訴えられ、社会的立場も家庭も奪われたゲイルだからできたこととは思いたくないですね。冤罪の問題をを訴えるにしても。L・リニー演じるところのコンスタンスと最後の一夜を明かしたあと隣家の芝生で寝っ転がっているゲイルの姿は自己犠牲のそれを現しているようにも見えたので、そこから先の流れは読めてしまったような気もしたのですが、でも彼は大きく見れば一方的な冤罪の被害者かも知れないけれど、女子大生に手を出さなければ多少は違ったわけで。うーん、となんだかもやもやしてしまったのでした。

 というか振り回された、というより何となくはめられたに近いK・ウィンスレット扮するビッツィーが一番かわいそう。「あなたはこの結末に納得できますか」ってコピーは愚問のような気もします。

(DVD鑑賞)

原題:THE LIFE OF DAVID GALE 監督:アラン・パーカー 2003年製作
出演:ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット、ローラ・リニー

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