これは女性3人が出会ってどうこうの話かと思っていたんだけれど予想していた展開とちょっと違いました。そうそうたる出演者の皆さん芸達者なんですが、3組の抱えてる心の傷に対する芝居がみんな重たくてなんか閉塞感感じちゃって正直キツかったな。微笑みに出会うの結局最後だし。
あとこれは申し訳ないんですけれども字幕の作り込みが激しいというか少々演出過剰にも…。数字の伏せ字や都市名を国名になおしているのは別にそのままでいいように思うし、また会話体の部分も言ってることはひとつつっこんで考えればそういうことなんだけれど、もっと原文に忠実に訳してもニュアンス伝わると思うけどどうしてあえてひねった、というか親切な訳になるかなという箇所多かったような気がした。尺が足りなくて言い回しを替えざるを得なかったのかしらん。例えばソフィア・ローレン扮する妻に対して体が不自由な夫が「お前が自分と結婚したのは単なる同情だったのか」みたいな字幕があったと思ったけど、(前後にその類の言葉があったらごめんなさいですが)、ここの前までの場面で彼女は生まれたばかりの娘を若すぎた出産だったために手放した過去があって、そのことを何十年も経った最近になって(まぁそうなるきっかけはあるんですけども)しきりに悔いているという経緯があるわけなので、どっちかというと「慈善」とか「救済」、「温情」「お情け」もしくは転じて「償い」みたいな言葉を持ってきたほうが彼が彼女を全く理解してないわけでもなく(だから最後に彼女の夢を叶えるべくとある協力をしてくれる)、よりあの場にしっくりきそうな気がしました。セリフはcharityだったと思うので。
と重箱のスミをついつついてしまいましたが、そんなこんなで乗りっぱぐれたのはあるかも。
クラウス・マリア・ブランダウアーって久々にみかけてうれしかったです。
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