12/29/2004

スーパーサイズ・ミー

 しばらく前に「自分が肥満になったのは身体に有害だと言うことを知りながら商品を売りつ続けた店のせい」とお客に訴えられたことも記憶に新しいマクドナルド。裁判は結局不起訴に終わったそうですが、ではホントに有害じゃないのか、ということで監督自らが1ヶ月間マックの商品だけを朝昼晩と食べ続け自分の身体にどんな変調を来すかを確かめた、実録人体実験ドキュメンタリー。


 訴訟の記事を読んだ時もあほらしさに呆れたものだったけど、だからといって1か月それだけで過ごすってのも極端だとは思いますけどね。店だって別にヒ素とか有毒物質入りで食べ物売ってるわけじゃないし、どんな食べ物だって偏食してたら栄養バランスが偏って体にいいわけない。いくら店でスーパーサイズを勧められたって別にそれを強制されてるわけじゃない。あんな樽みたいなドリンク買う方の神経が知れないし、マックだって別にそこにそれがあろうが選ばなきゃ言い訳で、お客には選択の自由だってある。うまい宣伝に乗せられて買わされたって言っても、消費社会だもの売る方は熱心に勧めるだろうし、かといって買う方に拒めないということはないわけで。どっちにしたって罪になるとは言えないと思うんだけど。いくらバーガーの味に中毒性があるのかもしれないとはいえ、結局は自分の意志次第。結局自分の落ち度、というか選択の間違いを認めたくないものだから、そこで退いたり謝ったらおしまいという脅迫概念から人のせいにしてる。アメリカの訴訟社会ってほとんどそういう考えで成り立ってるような感じがするんですけどね。

 ただそんな風に斜めに構えつつ見ていても、やっぱこんな風に見せられたらマックほかファーストフード食べにくくなるよね。いくら毎日そればっか食べ続けるなんて食生活するわけないとは思っても、健康体だった監督の身体に体重なり肝臓の機能の低下が云々とか数値ででてるんだもの。転職以来ファーストフード利用回数がどーんと増えてしまった自分への警鐘とするということで、来年はヘルシーな食生活を送ろうとゲロゲロな胃の縫合手術シーンをチラッとみて思ったのでした。いくら残業続いたってカップ麺ばっかはいけないぞ。しかしアメリカの中高生?って昼時ろくなもん食べてないのね。


原題:SUPER SIZE ME 監督:モーガン・スパーロック 2004年製作

(ドキュメンタリー)

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