10/26/2004

青春愛人事件

  主人公は北京に住むシャオシェという青年。「煙草を買いに行ってくる」という言葉を残してルームメイトが失踪した後、彼の身の回りで起こる様々な出来事がタイトル通り「青春」「愛人」「事件」といったチャプターに別れて語られます。

激しいネタバレ、劇辛含みます。

 ルームメイトがいなくなりその彼女は今や自分のガールフレンド、やがてアパートの隣に住むモウさんが連れ込んだ美少女リュウパに一方的に熱烈に恋されて戸惑ってみたり、仕事を首になって始めたタクシー運転手の仕事の最中に脱獄したヤクザと警察の捕り物に巻き込まれたりなんともせわしいシャオシェくんまわり。そのヤクザと親しくしていたものの恋人に会いたい一心でおとり捜査を申し出た囚人というのがモウさんの婚約者の元恋人だったり…と絡み合う人間関係がそれぞれのチャプターで描かれます。しかしヤクザな兄貴(存在感ありあり)のカンフーキックにもぶっ飛びましたが、、最後の最後でナヌーッ?!?! …その展開には正直イスから転げ落ちました。青臭い恋物語をネチこく大メロドラマこいて、その挙げ句○オチはないでしょ。

 というかルームメイトがいなくなったら彼女が自分の女になってる、とかかわいい女の子が自分が望みもしないのに好いてくれるとか、誕生日にわたしをプレゼント~とか、死なないで~と泣いてくれるとかその辺がすべてシャオシェの願望、というか妄想だなんて、それこそキモいと思ってしまったわたしはいぢわるでしょうか。監督は同作はリウ・イエくんを頭において作ったとか、続編の構想が既にあるとか言ってるみたいですけど、なんかつき合ってられんという感じ。どっちかといえばモウさんや婚約者のフェンさんのその後が知りたいよ。

 劇中ではリュウパが「貴族学校」なる名門校に通うお嬢だったり、彼女がチャットで知り合ってスタバでデートをするのがいかにもオタク風の怪しい男だったり、今の中国の風俗的なものがなんとなく…って自分が知らなかっただけなんだけど新鮮に見えました。リューパを演じた女の子は本職はモデルさんとのことですけど脚が長かったですね。


原題:青春愛人事件 SUDDEN LOVER 監督:ハオ・ラン 2004年製作

出演:リウ・イエ、シー・チョウリァン、ユー・ロングァン

@第17回東京国際映画祭 アジアの風部門

 (2004.10.23~10.31開催)

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