5/03/2004

カテリーナ、都会へ行く

  口うるさい親戚一同から逃れてローマに引っ越してきたカテリーナと両親の3人家族。教師の職がありながらも小説家やらsomeone bigの大志と野望を心に抱くパパの差し金で有名人の師弟が通う名門校に転校したカテリーナがクラスの派閥に巻き込まれたりほろ苦い恋を体験しながらちょっぴり成長する物語。

 パパの野望を叶えるためにいいダシにつかわれちゃってとんでもない目に遭うカテリーナではありますが、なんとなく成り行きに身を任せて学園生活をエンジョイしちゃってるのはやっぱ若いからだよなぁ、とババめいた感想。エキセントリックで立身出世しか考えてないパパとおろおろするばかりのママの間で一番落ち着いてたのはカテリーナ本人だった気がします。

 転校生のカテリーナを巡って取り巻きの取り合いになるのが売れっ子小説家の娘のインテリグループと、大臣の娘のお嬢グループなんですが、ローマのセレブな学園生活がのぞけるその辺の違いも楽しかったです。セレブな学園生活のアメリカ版だとライアン・フィリップくんが出ていた「クルーエル・インテンション」とか思い出しちゃいますけど、やっぱヨーロッパのセレブ・ガキのほうがおバカにもちょっと高貴な雰囲気が感じられます。気軽に楽しめる1本でした。

(追記:AmazonUKでDVDを見つけたのですけれどおっそろしくブチャイクなパッケージに驚き。カテリーナ、もっとかわいいのでジャケ不買しないで下さいね-切-)

 劇中でクソ生意気な大臣の娘がカテリーナと共にお抱え運転手の車でパーティに出かける車内の会話で運転手のことを「わたしは当然ラツィオのファンよ。彼はロマニスタだけどね」と侮蔑的に話してるところがありまして「へ~」と思いました。やっぱローマは下町のチームなんだねぇ。トッティ本もウケるはずだ。。

原題:Caterina va in citta 監督:パオロ・ヴィルツィ 2003年製作
出演:アリス・テジル、セルジオ・カステリット、マルゲリータ・ブイ
イタリア映画祭2004 上映作品


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