4/20/2004

ディボース・ショウ

 G・クルーニーのコメディキャラやC・ゼダー=ジョーンズも嫌いではないので予告を観た時からおもしろそうと思っていた作品。とりあえずオープニング・クレジットで「サスピシャス・マインド」を持ってくるあたりの選曲が素晴らしく掴みはばっちり。後に続くJ・ラッシュの成り上がりプロデューサーがかみさんの情事の現場を押さえるあたりも大爆笑しました。

 でもジョージ扮するやり手の弁護士が歯にこだわってるあたりだったり(いかにもやってそー)、ゼダ=ジョーンズの法廷に割り込んでくるおかまのスイス人だったり、ビリー=ボブ扮する田舎モンの成金だったり(字幕ではベタベタの田舎言葉で訳してありました)、謎の法律事務所のじいさんだったりそれなりのドタバタシークエンスが割り込んできてそれはそれでおかしいんだけど、部分部分でデフォルメ過剰というかエキセントリックすぎたりときにはシリアス路線だったりなんとなく全体的にはバラバラ、ハチャメチャ、まとまりに欠ける感じがしないでもありません。なんとなく「コーエン度」は低いような。。(予告編を観る限り新作の「レディ・キラーズ」もこういう路線?) ジョージとキャサリンが敵対する立場で恋に落ちるのはいいとしてももう少し法定内での化かし合いがみたかったなぁ。

というわけでおもしろかったけど、ちょっと違ったかなという気がしないでもありません。

 タイトルは離婚で一攫千金を狙うような女にとって結婚は耐え難き行為というか試練ってことなのかな。次に結婚して離婚する時に相手の弁護士に突っ込まれないよう豪華な家で禁欲的な生活を送るってもの悲しいものがありますねぇ。そこまでしてお金が大事なのかしら? あるに越したことはないけれど、わたしにゃよくわからないわ。(@渋東シネタワー)

原題:INTOLERABLE CRUELTY 監督:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼダ=ジョーンズ、ジェフリー・ラッシュ

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