4/21/2004

オーシャン・オブ・ファイヤー

 ようやく観ました。何だかすっかり定着してしまった感のあるヴィゴの不思議な言葉を操る異邦人キャラの魅力が炸裂。

 今回のヴィゴの役どころはスー族と白人のハーフ、フランク・ホプキンス。最後のクレジットによればどうやら実在した人らしいです。マスタング種の血の混じったの愛馬ヒダルゴと共に西部一の快足を誇る伝説の電報配達人?だったフランクは騎兵隊に包囲された自分の生まれ育ったスーの村に1通の電報を届けたところ、それが結果的に村人虐殺の引き金となってしまいます。その後配達の仕事を辞した彼は毎日酒に溺れながら見せ物小屋の余興でその事件の再現を演じるという自虐的な生活を送ってるのですが、その見せ物小屋にある日突然アラブ人の男が現れて「どこの馬の骨とも分かんないお前みたいなのんべーと混血の駄馬がこんな見せ物小屋くんだりでも西部一=世界一の快足なんて抜かしてるのは許し難き屈辱、ホントに世界一の快足はアラブ純血種のうちのご主人様のお馬さま。世界一と名乗りたいのなら名だたる名馬が出場する砂漠の耐久レース「オーシャン・オブ・ファイヤー」に出場して実力を証明してみよ」と挑戦状をたたきつけます。そんなわけでフランクとヒダルゴははるばる海を渡ってレースに参加するのでした。その結末は…まー誰が観てもあり得ないと思うでしょう。正直笑っちゃいました。

 既に皆さんおっしゃる通り、お話のさわりは「ラストサムライ」、砂漠&アラブの首領オマー・シャリフは「アラビアのロレンス」、レース途中で襲ってくる砂嵐イナゴ嵐は「ハムナプトラ」などなどどっかで観たよーな場面が盛りだくさん。なんてったってフランクがレース途中で後続の乗り手がいるかと地面に耳をくっつけて音を聞いている図やらヒダルゴに乗って走ってるみょーに姿勢のよろしいお姿は馳夫さんだ〜と思いました。首領の娘を手込めにしたと誤解されて危うく去勢されそうになりオタオタ慌てるところはコミカルというか新鮮でした。

 お話自体のテーマは異なるものや様々な融合を当事者も外部も受け入れることなのかもしれません。きっと深いことなのでしょう。でも見所がレースだったり、フランクの生い立ちのドラマだったり、はたまたさらわれた首領の娘を救出する活劇シーンだったり、物欲しげな顔したイギリス女の色仕掛けや首領の娘のほのかな恋心をさりげなくかわす場面やら、内容みっちり詰め込み過ぎって程のてんこ盛り状態なのでちょっとお腹いっぱいすぎでした。いろーんなヴィゴをご覧あれ〜というまさにファンのための映画と言ってしまってよいのかも。スー族の言葉もエルフ語同様彼の口からフニャフニャ囁かれるともーそれだけで*赤面*。あぁ乾燥でかさかさのくちびるにリップを塗って差し上げたい〜(←単なるバカ)

(@渋谷エルミタージュ)

原題:HIDALGO 監督:ジョー・ジョンストン
出演:ヴィゴ・モーテンセン、オマー・シャリフ

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