失業した母親が新しい職を見つける間、都会を離れた母親の実家に預けられることになったサンウと祖母がすごしたひとときの物語。
田舎の親戚の家で出されたごはんがなんとなく食べられなかったこと、近所の子となかなか友だちになれなかったこと、なにより外にあったちゃっぽんトイレにいけなくていつもおばあちゃんについてきてもらったこと…映画にも出てきたそんな場面が無性になつかしく思われました。サンウのガキんちょぶりが憎たらしくもほほえましくも思えるのは、自分にもどこか身に覚えがあるからでしょう。なにげないサンウとおばあちゃんやら村の子とのやりとりにところどころクスッとさせられながらも、スクリーンの中のおばあちゃんを見てると条件反射で涙がでてくるのは、自分に同じように注がれていた困った顔やら優しい目やら小さな丸い背中を覚えているから。見ている最中も泣けたけど見おわってからいろんなことを思い出して余計に泣けました。心の片隅に取っておいて忘れそうになった頃にこっそり開いて涙したいような、そんな大切なアルバムみたいな映画でした。(@三軒茶屋中央)
原題: 監督:イ・ジョンヒャン
出演:キム・ウルブン、ユ・スンホ、ミン・ギョンフン
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