核戦争によって自分たちの星を失い地球にたどり着いた異星人ミステリアンと地球防衛軍の戦い。初代の『ゴジラ』を観たときも思ったのだけれど、核によってすみかを奪われた者たちが宇宙を放浪することになるという筋立てに、今よりも核の恐怖をより身近というか現体験として捉えられていた時代にはよりリアルに感じられるものがあったのかなとも思ったり。異星人の科学技術に心酔して仲間に入る宇宙物理学者に扮したのはゴジラの芹沢博士だし()防衛軍の抵抗によって再び宇宙に飛び立つミステリアンの円盤を見つめつつ、核使用への教訓を語る志村喬が尊い…(とかいったら志村さんが出てたら何でもとうとく思えてしまうけど)
…にしてもミステリアンの要求が宇宙船が着地した富士山麓への居住はともかく地球人女性との結婚ってとこで、ちゃっかり相手の女性たちの写真まで用意してるのは結構笑えた。
特撮映画に巨大ロボット海獣が初めて登場した作品とのこと。なんとなくメカゴジラ原型っぽい
監督:本田猪四郎 1957年製作
出演:佐原健二、平田昭彦、志村喬、白川由美、河内桃子
@国立映画アーカイブ
東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)
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