ホテルの一室で刑事とコールガールの遺体が発見され、現場に残された遺書から不倫の果ての無理心中と捜査は落ち着くが、それを不審に思った流れ者の元刑事の男が、女の元締たるとある組に潜入し真実を探ろうとする…というハードボイルドアクション。原作は大藪春彦。とはいってもwikiによれば登場人物名ぐらいしか原作との共通点はないみたい。
ワイルドな宍戸錠がみたくて出かけたものの、導引部のモノクロ心中現場のシーンに1つ咲く真っ赤なバラの花が目を引いたと思いきや、続く街中の乱闘アクションからストリップクラブのシーンの小気味よいリズムに「これが清順ワールドかー」とすっかり釘付け。タイトルは「どこが青春?」とおもわないでもないけど、単なるアンダーワールドの抗争ものでなく二転三転の展開はやっぱりハードボイルド。そしてなんとなく面影を残す都内の雑踏。そんな劇にはジャズが似合う。
出てくる人物が男女いちいち怪しく、特に小林昭二の怪演にはびっくり(オヤジさん&キャップのイメージが、、)。大暴れのジョーはここでもめっちゃかっちょよかった。
監督:鈴木清順 1963年製作
出演:宍戸錠、渡辺美佐子、川地民夫、香月美奈子、金子信雄、小林昭二
2064.06.29 @国立映画アーカイブ
日本映画と音楽 1950年代から1960年代の作曲家たち
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