3/21/2023

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

  おマヌケを晒すようで恥ずかしいんだが、入り組んだ物語設定は苦手なのだけど中でも仮想現実やらマルチバースっていう概念がちっともわかっていない。「マトリックス」なんてはっきりいって物語の半分も理解できていない。論外である。マルチバースというのはたぶんユニバースの対義語なのだろうけれど、ひとつしかない現実ではなく、それぞれの局面での選択によって対の側に様々な世界が広がっているということなんだろうか。でもそれて仮定、仮想とどう違うのかとやっぱりよくわからない、ダメな自分である。ションボリ。でも何事も Don't think! Feel. である

 かつて親の祝福と理解を得られないような大恋愛の末、駆け落ち同然で結婚をしたのに今や日々コインランドリー経営に追われ税務署申告用の書類と格闘するの日々の主人公イブリン。おまけに自分もまた同じく娘の恋を素直に祝福できない現状にあるという皮肉。どんなにマルチな世界がいくつ展開されようと、相反する立場の税務署員やら娘とは変わらず平行線をたどるばかりの関係が繰り返されるけれど、でも、そこでわからないと諦めたり突き放したり対決するのではなく、ほんの少しの歩み寄りや相手に寄り添うだけでいいじゃん、それで関係は変わるんだよ、といういつの時代も普遍のテーマっていうことでよいのだろうか。とりあえず花粉でもーろーとした自分の頭に浮かびじんわりしたのはそんな場面だった。ごめん。もう少し余裕のある時に再見したい、、

 ミシェルとキーくんには手放しでなにもいうことはないけれど、個人的に一番うっわすっご!と思ったのはジェイミー・リー・カーティスのまさに体をはった芝居である(少なくとも初見では)。なのでアカデミーの助演女優賞獲得は素直に良かったと思ったよ、もちろん二人の受賞も言わずもがなではあるけれど。

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原題:Everything Everywhere All at Once 
監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート 2022年製作
出演:ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ジェイミー・リー・カーティス、ステファニー・スー、ジェイムズ・ホン
@TOHOシネマズ日本橋 2023.03.04鑑賞


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