4/20/2022

スパークス・ブラザーズ

 遥かグラムロックの時代から活動してきたスパークス。自分はアルバムは「キモノ・マイハウス」ぐらいしか聞いたことがなかったし、なにより彼らをこの映画観るまでイギリスのバンドだとばっかり思い込んでいたという具合だったのでほとんど真っ白な状態で観たわけだけど、すごく面白かった。
 西海岸で生まれ育った二人が自然に音楽活動を始めて、その時代にはやっていたような路線で活動するもなかなか鳴かず飛ばずで、イギリスに渡りまさにグラム旋風吹き荒れるロンドンのミュージックシーンでトップ・オブ・ザ・ポップスに出演したり俄然人気が爆発し、逆輸入みたいにアメリカでも成功。そして年代とシーンの移り変わりとともに、彼らも形を変えてきていい時もあれば悪い時もみたいな山あり谷ありの活動を送ってきたことが、素直に興味深かった。
 弟ラッセルが表看板として変幻自在な姿を見せる傍らで、兄のロンはもちろんアップデートはしてるけど根幹は変わらずこう確固としたものがあるのがすごい。もしかして彼のほうが表看板といったほうがいいのかな。とりあえずアルバム全部聞いてみたくなった。
 そして3度目の正直で彼らの音楽と映画との融合が『アネット』っていう形で実って、本当によかったねと思ったよ。

原題:The Sparks Brothers 監督:エドガー・ライト 2021年製作
出演:ロン・メイル、エドガー・メイル (ドキュメンタリー)
@TOHOシネマズシャンテ

0 件のコメント:

コメントを投稿

(※営利目的、表題に無関係な主義主張・勧誘のコメントは削除します。ご理解ください)

popular posts