サッカーの欧州チャンピオンズリーグ決勝戦の日にモスクワ、イスタンブール、サンチャゴ・デ・コンポステラ(スペイン)、ベルリンの4都市で起きる旅行者の受難劇。同じEU圏内といっても言葉も満足に通じない異国の土地でスリにあったそれぞれの旅行者の1日がコミカルに描かれます。
ヨーロッパを旅して思うのは英語は決して世界共通の言葉じゃないってこと。たしかに通じることは通じるけれどうまくコミュニケーションとれなくて身振り手振りで苦労した経験をお持ちになる方も結構多いんじゃないかと思いますが、そんな場所で何かトラブルに巻き込まれる程 途方に暮れることはないし、そんな時にどこまで伝わっているか分からなくともちょっとでも助けてくれようとしてくれる人が現れるということほど、人の情けがありがたく身にしみて感じることはないものです。ここに登場するエピソードはそんな誰でも思い当たるようなちょっとしたことじゃないかと思うので、結構みなさん身近に思えるというか楽しめると思います。
「チャンピオンズリーグ決勝戦」とはいっても映像はもちろん出てこないけれど(開催地はモスクワの設定&決勝のカードがデポルとガラタサライってところが渋いです)各地で盛りあがるサポの様子にサッカー好きの方でなくてもクスっと笑えると思います。
ちなみに上映のあった当日には来日していたハネス・シュテーア監督が「日本代表も来年ドイツに来てくれるのを楽しみにしています!」と言ってくれてましたが、その晩めでたく代表も北朝鮮戦に勝利してドイツ行きを決めました。来年ドイツ行きを検討してる方はみておいたほうがよろしい作品かも。
原題:One day in Europe 監督:ハネス・シュテーア 2004年製作
出演:メーガン・ゲイ、フロリアン・ルーカス、ペーター・シェーラー etc.
@ドイツ映画祭2005(2005.6.4~2005.6.12)にて
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