南イラクの砂漠地帯。日照りに苦しむ小さな村で男たちが集会を持つ。土地を捨て仕事を求めて都市部への移住が提案されるが、ザミル親子は井戸掘りを始める。冷ややかに様子を眺める者、手伝いたくても仕事に追われて心苦しく思う者、不浄と呼ばれて手伝いを拒まれる女たち、そんな中やっと親子は水脈を掘り当てるがわき出た水は塩水だった。雲行きが怪しくなりようやく恵みがもたらされるかと思えば雨は降らず、親子らをのぞいた大半の村人たちは土地をあきらめ都会へと移り住んでいくが…。
干ばつの村の過酷な現実と村の男女の恋のしがらみがドキュメンタリー風に描がかれますが基本的には教訓もののような。映画は70年代の前半に製作されていますが、夫を亡くした妻のところに村の有力者の息子が毎晩夜ばいに来るあたりは、映画にしちゃっても許されるんだなーとちょっと新鮮でした。
原題:The Thirsty 1972年製作 イラク映画
監督:ムハンマド・シュクリ・ジャミール
@アラブ映画祭2005
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