「たった一度のキス云々」というコピーから行きづり、とまでは言わないけど突発的に始まった猪突猛進の恋愛ものなのかと思ってました。惹かれあっていた二人の気持ちが加速するのはあのキスではあるけど、物語が動き出すのははエイダの「私の所に戻ってきて」という手紙から。まぁ彼女はルビーが現れなければ待ってるだけのお嬢様だったのかも知れないですよ。だからちょっと脇に置いとくとして(オイオイ…)でも自分の出した手紙を読んで戦地から自分の身を省みず戻ろうとする男がいたらそれだけでぐっ…と来るわけで、戻ってきたらきたでそのことに恩を着せたり「君のために戻ってきた」とか甘ったるい言葉を囁く以前に、戦争で罪のない相手を殺してしまった汚れた自分だけどそれでも君はいいのかと尋ねるその謙虚な姿勢にますますぐぐぐ…。大いに涙腺を刺激されました。見ようによっては絵から抜け出たような美男美女がひたすら相手を想う気持ちだけで生きつなごうとする絵空事のような映画なのかも知れません。でもね、そんな男というのはやっぱどこかにいてほしい究極の憧れの人ような気がするんです。そんな私ってばババアなのか。そういや私が観たのは早朝の回だったけどまわりはほとんどおば&おじばかりで途中鼻をチーンとかむ音が場内に響き渡っていたのだったわ。
もちろん有名な原作はあるんだろけれど、特にアメリカ色が濃いというわけでもないし別に舞台が南北戦争である必要はないんじゃない?という気もしたのですが、あえていうならレネー演じたたくましい南部娘ルビーをみせたかったから?
戦闘シーンの壮絶さはあれど、全体的にきれいな映画。でもやっぱこの映画の見所はジュードでしょ。生え際がどうあれきれいな人はきれい。そして男前であるということはやっぱ得なことなのねとしみじみ思ったのでありました。(@日劇PLEX)
原題:COLD MOUNTAIN 監督:アンソニー・ミンゲラ
出演:ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、レネー・ゼルウィガー
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