SNSのインフルエンサー兼モデルのカノジョとモデルのカレがインフルエンサーの特権ご招待枠による豪華クルーズ船の旅に出る。アヤシゲな人物含めさまざまな富豪たちを乗せたクルーズ船は港を出て数日後、船長主催のウェルカムディナーの晩を迎えるが、ハリケーンの襲来にぶち当たり船はあえなく難破。モデルカップルにロシア人富豪の男、チーフパーサーと客室掃除係の女性らを含む生き残りの数人が無人島と思われる島に流れ着くが、それはそこまでの階級差を逆転する「下剋上サバイバルライフ」の始まりだった。
モデルカップルの二人のお付き合いのあれこれ、クルーズ船、無人島と３つの章で描かれるエピソードは辛辣なブラックユーモアのてんこ盛りにお腹がいっぱいになりそうなのだけれど、そのウンチク皮肉の利き具合とイヂワルさ（プラス、下系のババチィ描写）にはついていけない観客もいそう。でも昔はこんなノリの作品ってもっと多かった気もする。かといって既視感があるわけでもなく、今どきの世相がまぶされている。万人向けとは言えなさそうだけど、個人的には最後の最後のオチ含めて脚本が上手いなと思って最後まで楽しめた。
監督の前作『ザ・スクエア 思いやりの聖域』はまだ観ていなかったのだけど、期待して観たい。
原題：Triangle of Sadness 監督：リューベン・オストルンド 2022年製作
出演：ハリス・ディキンソン、チャールビ・ディーン・クリーク、ウディ・ハレルソン
2023/3/1 ＠109シネマズ二子玉川
0 件のコメント:
コメントを投稿