MLB初の有色人種プレイヤーとなり活躍したジャッキー・ロビンソンとドジャースのGMブランチ・リッキーを描いた物語。
70年ほど前、まだ公民権運動が盛んになる前の1940年代後半に初のメジャー選手として球界に飛び込んだロビンソンはきっと映画で描かれた以上の想像もできないような苦難をくぐり抜けたことでしょうね。彼を招き入れたリッキーもすごいと思うし、やがて純粋に野球を愛するプレイヤー仲間として接し共に立ち向かうチームメイトたちも当然えらいけれど、それは時代の風潮がどうであれ人として当然のことだもの。1人重責を担ぎ、困難に打ち勝ったロビンソンの精神力って本当に尊敬に値するし、強い人だったんだろうと思う。42番がドジャースのみならずどの球団でも永久欠番になっているって知らなかったけれど、それも納得の偉業ですね。
のちにベトナム徴兵を拒否したモハメド・アリに対して批判的なコメントを残していたロビンソンの映像も「映像の世紀」で見たけれど、両者とも通じる信念があったんだろうし複雑な心境になってしまうけれど、これに関する後日譚はないのかな。探してみようっと。
ロビンソンを演じたC・ボーズマンはもちろんのこと、飄々としたGMに扮したハリソンもとてもよかった。フィラデルフィア戰でのダグアウト裏通路のシーンは沁みた。しかしベンチからロビンソンをとにかく口汚く罵りまくるフィラデルフィアの監督を演じたアラン・テュディックも大変だったでしょうねえ。あんな人間でも変われる、か。そうなのかな…と昨今いろいろもやもやしてくるリアルな世界の状況ではあるけれど。
原題:42 監督:ブライアン・ヘルゲランド 2013年製作
出演:チャドウィック・ボーズマン、ハリソン・フォード、ニコール・ベハーリー
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