6/25/2005

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

 スター・ウォーズの映画化シリーズはこの作品が最後。公開の順番で行くと4→5→6→1→2→3と来たわけなので、当然このエピソード3はジェダイの将来を期待されていた若き青年アナキンが最終的にはダース・ベイダーになるんだという最初から結末が分かってしまっているストーリー。よって観ている側としては、活劇的な部分も期待したいけれど、何故、いかにして彼が師であるオビ=ワンをはじめとするジェダイを裏切り ダークサイドに落ちたのかその核心やら葛藤とか課程を描いたドラマパートに期待していたわけなんですけれど…やっぱりその辺の描き方が弱いと思いました。

 アナキンは子供を授かったパドメが死ぬ夢をみて、そんな運命から彼女を救い出すためにはジェダイの能力には限界があるとパルパティーンに説かれ、また彼の能力を認めようとせず素っ気なく扱うジェダイ評議会に対しても不満を募らせていたという流れは分かってもちょっと安直、いい場面だとは思うけれど涙一筋でその心の変貌や苦悩を現すのは少し不十分のような気がしました。ヘイデンは佇まいからしてその雰囲気は伝わってくるというか、ダークサイドに落ちてからの芝居などすごくよかったと思うし、かっこいいのですけれど…どうも。お話しに対するこちらの期待が大きすぎたのでしょうか。クリーチャーにまたがったオビ=ワンに岩のぼりさせてる場面も必要なのかも知れないけれど、もうちょっと今回はドラマに力を入れてほしかったなぁ、というのが正直な感想。

 ほかいくら不意をつかれたにしてもなんで特殊な能力を持っているはずのジェダイがみんなそろってああもバタバタやられちゃうのかしらなどもろもろの?はありますが、破滅と再生のシリーズの最終話(というか出だし?)として観る分には楽しめると思います。

個人的にはウーキー一族がぞろぞろ出てきて、最後にヨーダを助けるのがあのチューイだったところが○。いろんな意味で家に帰って最初の、というかエピソード4が観たくなったのでした。

原題:STAR WARS: EPISODE III - REVENGE OF THE SITH
監督:ジョージ・ルーカス 2005年製作
出演:ユアン・マクレガー、ヘイデン・クリステンセン、ナタリー・ポートマン
@ユナイテッド・シネマ としまえん

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