サミー・ヘイガー and Friendsみたいな感じだけど、ライブを観てきた。メンバーはベース:マイケル・アンソニー、ギター:ジョー・サトリアーニ、公演発表時の予定ではドラムにジェイソン・ボーナムだったのだけれど、全米公演中に母上が急病となり代わりに抜擢されたのがケニー・アロノフ、キーボードにはギターほかマルチにこなすレイ・シッスルウェイトが参加。
ひとこと、すっごくいいライブだった。曲はサミー時代のヴァン・ヘイレンを中心に、「I Can't Drive 55」や「Heavy Metal」などソロの代表曲やデイヴ時代からは誰もが大好き「Jump」に「Panama」とヒット曲ほぼ満載。モントローズもやるかな?と思ってたけどそれはなし。とはいえこれだけやったら贅沢は言わない。VHのヒット曲ってどれもキーが高めだけれど、サミーの声はびっくりするほどよく出ていた。やっぱり曲の合間にテキーラやら缶ビールばかすか飲んでたのが喉に良いのだろうか(笑)。で、マイケルのこれまたハイトーンのコーラスが全然変わらないのも驚かされた。そしてサトリアーニのエディ味あふれる丁寧なギターソロパートには感動すら覚えたり。もちろん彼の「Satch Boggie」が最高なのは言うまでもなく、何でもできちゃう器用なプレイヤーだなと改めて思う。まさに「エイリアン」。
でもこんなに楽しい生音に浸りながらもふと想い馳せることをやめられなかったのはエディのこと、かなやっぱり。開演直前の場内BGMで突然「Dreams」が流れたときの盛り上がりにギターソロのパートで場内のボルテージが「うぉーーー!」っと一段上がったときマジ泣きそうに。そして本編Panama(←サミーはデイヴ時代の曲で一番好きと言っていた)のあとにいきなりきた「5150」のイントロでボロボロ涙がこぼれてしまった。わたし、エディを観たのは最後の来日公演の2013年(メンツはベースでウルフィーが参加したVHファミリー&デイヴ)だけなのでその時のセットリストにはサミー時代の曲は入っていなかったからね。後期の曲ではこれのギターが一番好きだし、うん、聴きたかったなあと。それからサミーが舞台袖に下がってマイケルが Ain't Talkin' bout Loveをフルで歌ったんだけど、例のHey! Hey! Hey!の合いの手で For Eddie!(エディに届くように!と理解)って叫んでて、これにはまたボロ泣きした。あとでSNSにスタッフさんのミキサー機材にエディの写真を貼ってあるのが投稿されてたのを見て帰宅後も泣いてしまったよ。サミーは今日のステージはCeleblationといってたけれど、30年近くぶりにやってきた日本でいろんな意味のCeleblationの場を設けてくれたのかもしれない。
そんな具合で何度も涙腺が緩んてしまったのだけれど(って最近こんなことばっかりだ)とにかく、導入Dreamsから客出しのLove Walks Inまでとてもとても大満足だった一夜。サミーはテキーラのプロデュースも手掛けているらしく、なるほどどおりで飲みまくってたはずだわーと納得だったけれど、お酒はほどほどに楽しみつつも、ずっと元気で盟友のマイケルと一緒に活動を続けていってほしい。
2024.9.23 @有明アリーナ